連載C#入門第3回 クラスとオブジェクト | ![]() |
クラスとインスタンス
オブジェクト指向の概念のあるプログラム言語を使ってきた方々なら、この説明は不用だろう。読み飛ばしてしまっても構わないが、多少、C#でのオブジェクト指向の構文にも触れるので、斜め読みしていただくとベストである。
さて、オブジェクト指向のなかでも、クラシックなオブジェクト指向と呼ばれるものは、文字どおりクラス(class)とオブジェクト(object)が存在するものである。C#もこの範疇に入る。クラスとは設計図として機能する定義であり、オブジェクトとは設計図に従って製造される製品と考えると分かりやすい。製造された製品はインスタンス(instance)と呼ばれる。例えば、時計の機能を持ったクラスがあり、それにwatchという名前が付いているとしよう。すると、実際に製造された時計は、クラスwatchのインスタンスと呼ばれる。奇異な用語に聞こえると思うが、意味は難しくないので、丸暗記してしまおう。
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クラスとインスタンス |
クラスは設計図であり、その設計図を基にして実際に生成された製品がインスタンスである。 |
クラスとインスタンスの関係を見るために簡単なサンプル・ソースを見てみよう。以下は、名前(name)と年齢(age)の情報を含むPersonという極めてシンプルなクラスを作ってみた例である。
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シンプルなPersonクラスの例 |
クラスを定義するには、classというキーワードに続き、クラスの名前を記述する。そして、その後の中括弧{}の内部がクラスの内容となる。stringは文字列型を示すデータ型、intは整数型を示すデータ型のキーワードである。それに続けて変数名を記述すると変数を宣言することができる。手前に付いているpublicは後で説明するが、ここではお約束だと思ってほしい。さて、クラスのなかでこのように変数宣言を行っても、実際の変数は作成されない。なぜならクラスとは設計図なので、これは「変数を作りなさい」という指示を書き込んだと見なされるからである。この変数が本当に作成されるのは、クラスのインスタンスが作られたときである。逆に言えば、ここではnameやageという変数は1個しか宣言していないが。インスタンスは何個でも作ることができるので、変数nameやageは、実際には何個も作られる場合もある。
ここで疑問を持った人もいるだろう。インスタンスを作るというが、具体的にどう作ればよいのだろうか。メソッドのなかで、以下のように記述することはできる。
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Personクラスのインスタンスを作成する(エラーになる例) |
これはtest( )というメソッドのなかで、上で宣言したPersonというクラスを利用した例である。だが、このプログラムはまったく機能しない。コンパイルする段階で、「未割り当ての変数taroにアクセスされました」というエラー・メッセージを食らうことになる。Visual BASICやJavaの経験があればピンと来るかもしれないが、“Person taro;”と書いて実際に行われるのは、Personクラスのインスタンスを参照する入れ物としての変数が用意されるだけで、Personクラスのインスタンスが実際に作られるわけではない。インスタンスを作るには、newキーワードを書き込む必要がある。
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newキーワードを使用してPersonクラスのインスタンスを作成する |
3行目の段階では、変数は準備されるが、中身は空っぽである。4行目の段階で、クラスPersonのインスタンスがnewキーワードにより生成される。生成されたインスタンスは、そのままでは、ただ存在するだけでアクセスすることができない。そこで、空っぽであった変数taroに、インスタンスへの参照を代入(=)する。すると、変数taroを経由して、生成したインスタンスにアクセスすることが可能になる。5行目のConsole.WriteLineというメソッドの引数として指定している“taro.name”は、変数taroを通して、nameというクラス内の変数(メンバ変数)を参照するという意味の記述である。
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クラスとインスタンス、インスタンスを格納する変数の関係 |
宣言されたPersonクラスからインスタンスを生成し、その結果を変数taroに代入する。 |
もし、4行目がなければ、変数taroは空っぽであり、インスタンスも生成されていないので、エラーとなり実行は不可能である。
ちなみに、このサンプルソースはそのままでは実行できない。なぜなら、変数nameに文字列を入れるコードが存在しないので、変数nameが空っぽのまま出力しようとしてエラーが起こる。これは以下のように変数に何か代入しておけば回避できる。
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Personクラスのインスタンスであるtaroの変数nameに値を代入する |
繰り返し説明することになるが、5行目と6行目の代入は、3行目と4行目の間に移動させると機能しない。この時点で、入れ物としての変数taroは存在するが、インスタンスはまだ作られていないためだ。
さて、変数nameや変数ageは1個しか定義していないのに、複数作られる可能性があると書いた。具体的に、どんな状況で複数作られるのだろうか。具体的な一例を以下に示す。
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newを2回使用して、Personクラスの2つのインスタンスを作成する |
この例では、newが2回出現することから分かるとおり、2個のインスタンスを作っている。それぞれ、taroという変数とhanakoという変数に参照情報を格納しているが、taroとhanakoではまったく別個のインスタンスを参照しているので、同じ変数nameに値を代入しても、それぞれ別個のものとして扱われる。そのため、hanako.nameに代入したからといって、taro.nameの値が書き替わるわけではない。これを実行すると以下のような結果になる。
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2つのインスタンスを生成するサンプル・プログラムの実行結果 |
taroとhanakoにそれぞれ独立したインスタンスを生成しているため、taro.nameとhanako.nameはまったく別のものとして扱われる。この結果、「太郎」、「花子」という別の文字列が表示された。 |
なお、ここまでの解説はソースコードの一部分だけを抜粋して解説していたので、実際に実行できるソースコード(最初から最後まで)を以下に示す。メソッドtest( )にstaticが付いている理由は次の章で説明する。
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Personクラスの2つのインスタンスを作成するプログラム(実行可能なコード) |
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INDEX | ||
C#入門 第3回 クラスとオブジェクト | ||
1.オブジェクト指向とコンポーネント指向 | ||
![]() | 2.クラスとインスタンス | |
3. staticの効力 | ||
![]() |
![]() | 「C#入門」 |
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原材料など | |
商品名 | 馬油&馬プラセンタフェイスマスク |
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内容量 | 50枚入 |
販売者 | SPC |
ご使用方法 |
(1)洗顔後の清潔なお肌にご使用ください。 (2)袋を開けてマスクシートを上から一枚ずつ取り出してください。 (3)目と口の部分をお顔に合わせてフィットさせ、そのまま10~15分程度おいてからマスクをはがしてください。 (4)その後は、普段どおりのお手入れをしてください。 |
ご使用上の注意 |
・傷やはれもの・湿疹等、異常のある部位にはお使いにならないでください。 ・お肌に異常が生じていないかよく注意して使用してください。 ・化粧品がお肌に合わない時、即ち次のような場合は使用を中止してください。そのまま使用を続けますと、症状を悪化させることがありますので、皮膚科専門医等にご相談されることをおすすめします。 (1)使用中、赤味・はれ・かゆみ・刺激・色抜け(白斑)や黒ずみ等の異常があらわれた場合。 (2)使用したお肌に、直射日光があたって上記のような異常があらわれた場合。 ・一度、お使いになったマスクは、衛生上、繰り返してお使いにならないでください。また、一度取り出したマスクは袋に戻さないでください。 ・エッセンスが目に入らないよう注意してください。もし目に入った時はすぐに洗い流してください。 ・開封後はしっかりとチャックを閉めてください。 ・開封後、チャックを閉めていてもチャック部分が下になると液モレがおきる場合がありますので、必ずチャック部分を上にして保管してください。 ・開封後80日以内にご使用ください。 ・直射日光のあたる場所や極端に高温または低温の場所には保管しないでください。 ・乳幼児の手の届かない所へ保管してください。 |
原産国 |
日本 |
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区分 | 化粧品 |
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